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「合わない」のに「気になる」作家。

私は、村上春樹の小説が苦手だ。


高校のときに「ノルウェイの森」を30ページほど読んで挫折し、大学のときに「神の子どもたちはみな踊る」の短編集を読み切って、漠然とそう思ったままそのほかの本には1冊も手をつけなかった。

しかし、村上春樹の書く本は売れる。
ちょっと検索してみたが、『「1Q84」300万部突破!』という記事が、2010年5月の日付で出ているのだから、今はもっとすごいことになっているんだろう。
3部作だから各100万部として、それでもすごいことだ。

単純計算して、12~13人に一人は読んでいることになる。

話題になったその時期にも、相変わらず私は『1Q84』を手に取ろうとは思わなかったのだけれど、少し私の問題(といっては重大すぎる言い回しだけど)として、気になった。

世間でそんなに人気のある作家を苦手にしているのって、私はもしかしてすごくもったいないことをしてるんじゃないだろうか?
みんなが「おもしろい」と感じるものを「おもしろい」と感じられないことって、私の感性にはなにか足りないところがあるんじゃないだろうか?

人それぞれと言ってしまえばそれまでなんだけど、そのままにしておくのは嫌になる感情なので、とりあえず挫折してそのままになっていた『ノルウェイの森』を読んでみた。映画にもなったし!


まず、開始30ページで感じたのは「読みづらさ」。
どうも私にはここが鬼門らしい。
本を何度か投げ出してしまうくらいの読みづらさなのだ。
しかし、ここで本当に「投げ出して」しまっては昔と同じ。
せっかくなので、どうして私はここまで読みづらさを感じてしまうのかを考えながら、続きを読むことにした。

一つ、表現が回りくどい。
「まるで~のように」「もちろん、~」「正直に言えば、~」の多用。説明文が多い。
情報量が多大なうえ、それらが全て流れるように文章に詰め込まれている。
気を抜くと、一瞬で流れ落ちてしまうような文章。

一つ、句読点が少ない。
私が通常読む作家なら、ここに「、」が入るだろうという比較を、無意識にしてしまっている。

一つ、人物の話すときの空気。
まるで人物が壁に向かって独白しているような、相手がいるんだけど聞いているかどうかなんてどうでもいい、今私が話していることが重要なんだ、というような空気。
これは『ノルウェイの森』という作品だから、なんだろうか。

一つ、セックスシーンまたはセックスを思わせる表現の唐突さ、そして多さ。
もう面食らうしかないほど。
私があまり慣れてないせい、だけなのか?

一つ、堂々巡りする話の流れ。
ひとつの事件を過ぎても、主人公の感情にはなんら変化がないように思える。
上下巻終わる頃にはさすがに変化に気づけたけど、ひたすらに平坦。
そして、物語はどうなったのか?
すっぱりと終わってしまった後のストーリーが気になるのに、そこは自分で想像するしかないなんて、とても難解な宿題を出されてしまったような気分。



ざっと挙げて、こんな感じ。
思春期まっただ中の人物たちを題材にしているせいで、こういう文体になるんだろうか。
途中からは慣れてすらすら読めるようになったけど、そこに至るまでがたまらなく長い。


結論を言えば、私と村上春樹という人の書く話とは相性が悪いらしい。
またしばらく(というか5年、10年単位で)手にすることはない気がする。
春樹チルドレン(と呼ばれているらしい)作家の伊坂幸太郎や石田衣良は普通に読めるのに、不思議なことだ。

でも、こんなに引っ掛かりを感じる作家というのも、あまりない気がする。
面白くないと感じる作家って、1冊読んでそのまま忘れ去ってしまうことが多々あるので・・・。

5年か10年たったら、また何らかの形で手に取ることになるんじゃないかな。
なんとなくそんな予感がする。


・・・なんか小説の文体に引っ張られて、やけに真面目な文体で記事を書いてしまった(笑)

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会社員・女性・一人暮らし。
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